2014.11.11
目白美術館、休館のお知らせ。
目白美術館のサイトをご覧いただきありがとうございます。
このたび、目白美術館は移転をすることになりました。このため、当分の間、「リアル目白美術館」は休館とさせていただくことになりました。
目白美術館は昭和から平成初期にかけて活躍した日本の洋画家を目白から世界に発信していく、という野心的なコンセプトでスタートしました。2014年、7月28日のオープンより、10月26日までの間、「刑部人展」「桐野江節雄展」「楢原健三展」「鈴木千久馬展」という、日本洋画壇で独自の地位を確立していた作家を取り上げた企画展を行ってまいりました。
それらの企画展に、多くのみなさまにお越しいただけたことを心より感謝いたします。
美術館移転の理由として、企画展の間、来館者のみなさまから「ビルの入り口がどこにあるのかわかりにくい」というお叱りのことばを多くいただいたことがございます。入居しているビルの方針で入口に目印になる看板をつけることができないこともあり、そのような事態の改善は難しく、今回、大変残念ですが、移転の決断をするに至りました。現在、目白周辺でより美術館に適した物件を探しております。
「目白美術館part1」は大変短い期間でありましたが、開催した企画展、「刑部人展」「桐野江節雄展」「楢原健三展」「鈴木千久馬展」ともに、作家のご遺族、関係者のみなさまの多大なご協力もあり、大変多くの方にご来館いただけたことには大変感謝しております。
また、これらの4回の企画展で私が数年かけて集めたコレクションの主要な部分はほぼすべてご覧いただくことができ、とりあえず、私の当初の意図は達成することができたのではないか、と考えております。
今後、「目白美術館PartⅡ」として、再開の場所を見つけるまで「リアル目白美術館」は当分の間、休館となりますが、「リアル目白美術館」休館中も「目白から日本洋画界の至宝を世界に発信していく」という私が当初から抱いているコンセプトは「リアル目白美術館」以外の形で、今まで以上に多様な形で展開していきたいと考えております。
「目白美術館」のホームページも近日中に「ウェブ目白美術館」の新しいコーナーを加え、より充実させ、みなさまに様々な情報を発信していきたいと思います。
みなさまには、今後とも目白美術館に変わらぬご支援を賜りますよう、なにとぞよろしくお願いいたします。
目白美術館館長 高島穣